
Baigetsu dou
梅月堂ギャラリー
梅月堂について
東京・文京区。
東京メトロ南北線「本駒込」駅から地上に出て、徒歩3分。
本郷通り沿いの交番の角を曲がって、コーヒー店・八百屋さん・お寺を過ぎると、
「梅月堂」と染め抜かれたのれんがお出迎え。
有田焼を扱う店ながら、古道具屋、骨董品屋にも見えそうな…
3~4週に一度、少しずつ模様替えしてお待ちしています。
ここだから見つかる世界へ、ようこそ。
*店主よりひとこと*
東京・文京区の当店では、
海外発送・国内発送のいずれも手配しておりません。
お店で直接お買い求めをいただき、お持ち帰りいただくことを
推奨しております。
「手仕事の良さは、ロマン・文化・哲学が無いとつくれない」
手仕事にかかる作り手の思いを、
作品とともに携えていただきたい、という願いから、
お客様に直接店内でお会いして、
作品と作品にまつわる思いをともにお楽しみいただいたうえで、
お持ち帰りを願えれば、幸いと思っております。
お会いできることを楽しみに、お越しをお待ちしております。
今後、本を読む会、漆器に触れる会、
本の装丁と挿絵を楽しむ会、など、企画しております。
当店へお越しの際に、ご意見賜れれば幸いです。
手仕事紹介
店主お気に入りのイッピンをどうぞ・・・
◆フランスとイタリアの手仕事のガラスペン
ひとつは羽根ペン。インクの瓶もおしゃれ
遊び心を感じさせる手仕事のイッピンは
見ているだけでも楽しく、心の豊かさを感じさせてくれます
◆19世紀頃のベネチアングラス
ひとつはシャンパン(クープ型)グラス、2客はゴブレット
絵付けはエナメル描彩で、絵柄は同じ、中に描かれている人物像のポーズと服装がそれぞれ異なっている
これが、10客20客と貴族の注文によってつくられ、違うポーズと服装のものが揃っていたら
さぞ美しい眺めであったと思います
この時代のものにしてはすごく軽く、職人の技を感じるイッピン
これでビールやシャンパンを飲むと、すべてがまろやかになります
◆雪下駄(夏なのに、雪下駄とはこれ如何に)
下駄の歯の角度が普通の下駄と違うので、雪が歯の間に詰まらない
下駄の歯には滑らないようにイボイボが付いている
ツマの周りは釘で止めてある。ツマの甲にあたる部分は犬の毛、鼻緒はアザラシの毛
とても暖かく、面白い履き物
下の下駄は、樹齢50年以上の桐を使った下駄
約12cmの幅の中に、柾目が31本。とても珍しく、そして軽い
この下駄に合う鼻緒を、現在思案中
これも手仕事として、残したいイッピン
◆箸。伊豆七島の御蔵島(みくらじま)でとれた百年前の桑の木
指物師の手によって、携帯用の箸と箸箱ができあがり、
仕上げは拭き漆を塗り、木目が綺麗に浮かび上がってくる
この箸で食事をしていると、より楽しく美味しく心豊かになります
◆菓子器2種。アデルのライブを観ながら&シャンパンを飲みつつ
ひとつは漆塗り、もうひとつは神代(じんだい)のケヤキ
漆塗りの菓子器は唐草模様。見た目に比して軽く、「プラスチック製?」と言ってしまいそう…
神代のケヤキは、何千年も土中に居ながら朽ちず、時代を超えた重みまで感じさせます
これらの手触りや質感を、お店にお越しいただき、感じていただけると嬉しいです
◆南米産、希少価値の高いスネークウッドのステッキ
近いうちに、お世話になる予定・・・
◆高蒔絵の酒器です
軽くしっとりした手触りが何とも言えず、
お酒が倍も美味しく感じられます
◆江戸後期、嘉永五年春(1852年)作
170年の時を経て、人の心を豊かにする道具、杯台です
◆喰籠(じきろう)は昔の菓子器のことです。大きな木を乾燥させ、
仮挽きをして乾燥させ、本引きをして、また少し乾燥させ、ヒビが入らなければ漆を塗り重ねます
その後に蒔絵をほどこします。唐草文様は途切れなく、重厚感と漆のしっとりした手触りが心地良いです
◆鹿島神流(しんりゅう)の男性用の薙刀に、拭き漆を何百回も塗った逸品です
◆生きてる? いえいえ、ベネチアングラスの名人の作品です
蜘蛛と、そのお友達です
◆向かって左:鍋島焼文蔵窯・酒杯、右:ロブマイヤー社・シェリーグラス
先日数人で、日本酒の43年物をこれらに注いて飲み比べ、
全員が文蔵窯の酒杯を賞賛。シェリー酒と紹興酒を超えた味に昇華!
味・香り・まろやかさ、すべて美味しく、日本の手仕事の文化の高さをひしひしと感じました
日本の文化をもう一度見直す時機が来たと思っております
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